top of page
  • info070711

おさかなの力

二日間にわたり、DHAについて、お伝えしました。


青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)が

動脈硬化や脂質異常症、認知症の予防などに役立つことは

広く知られていますが、このDHAやEPAの働きは

これだけには、留まりません。


実は、感染症に対する働きもあるので、ご紹介したいと思います。


感染症の原因となる細菌やウィルスは、主に口や鼻などから

体内に侵入します。


口や鼻を巡っていくと、胃や腸にたどり着きます。

このため、腸までの消化管は、常に外敵の脅威にさらされています。


よって、これらの外敵から身を守るために、腸には免疫細胞の

7割が集まっていると言われています。


ヒトの腸内では、いわゆる善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割の

割合で、バランスが維持されており、善玉菌が悪玉菌よりも

優勢になっています。


しかし、悪玉菌が増えて、バランスが崩れると、免疫力の低下をはじめ

様々な健康被害が起こってしまいます。


このような理由から、善玉菌を増やすことが、免疫機能の維持に役立ちます。


善玉菌を増やす食べ物としては、ヨーグルトなどの乳製品や

発酵食品、食物繊維などが有名ですが、DHAや、EPAといった

青魚に多く含まれる脂肪酸の摂取でも、増えることが、報告されています。


DHAやEPAは、体内で作ることができないので、食事などから

摂取する必要があり、必須脂肪酸と呼ばれています。


必須脂肪酸には、種類が存在し、n-3系脂肪酸と、n-6系脂肪酸に

分類することができます。


DHAやEPAは、n-3系脂肪酸に分類されます。


このn-3系脂肪酸は、腸内細菌に分解されることで

腸管のバリア機能を強化する物質に変化することが報告されています。


これらのことから、DHAやEPAなどの脂肪酸は、腸内細菌との

関わりによって、免疫機能が正常に働く環境を整え、

感染症の予防に寄与している可能性があります。


最新記事

すべて表示

ミネラルについて

ミネラル=無機質とは、地球上に存在する元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を 除いたものです。 必要な量は、少ないですが、体の中では作ることが出来ないので 食べ物からとる必要があります。 ミネラルは、骨などの体の組織を構成したり、体の調子を整えたりする働きがあります。...

美肌対策【2】

傷んだ細胞を修復してくれるヒートショックプロテインを増やすには・・・ 家庭での入浴により、増やす簡単な方法があります。 体調をみながら、週に2回を目安に実施してみてください。 ちなみに、心臓などに疾患のある方は、医師に相談してください。 まず、入浴前の準備がいります。...

美肌対策

紫外線が強くなり、お肌のシミやしわが気になる方も 増えてきているのではないでしょうか? ヒートショックプロテインといって、痛んだ細胞を修復してくれるタンパク質 の1種があります。英語表記で、 Heat Shock Protein の頭文字をとって HSPとも呼ばれています。...

Comments


bottom of page