nー3系脂肪酸のサプリメント利用者は、非利用者に比べ
新型コロナウィルスへの感染リスクが低いという調査があります。
具体的には、英国で約37万人を対象に、
サプリメントの習慣的な利用状況と、新型コロナ感染疑い(PCR陽性判定)との
関連性についても調べられました。
サプリメント利用者と非利用者のデータが解析された結果
乳酸菌などのサプリメントを摂取している人では14%、
nー3系脂肪酸では12%、マルチビタミンでは13%、
ビタミンDでは9%、新型コロナウィルスへの感染リスクが
低いという有意な相関が見出されました。
米国(対象45,757人)およびスウェーデン(対象27,373人)での
研究でも、同様の傾向が認められています。
新型コロナの重症化は、血栓との関係性が指摘されています。
DHAやEPAは、血栓予防効果なども知られているので
重症化の予防も期待できるかもしれません。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では
n-3系脂肪酸の1日目あたりの摂取目安は
次の基準が設定されています。
男性は、18~49歳 2.0ℊ
50~74歳 2.2ℊ
75歳以上 2.1ℊ
女性は、18~49歳 1.6ℊ
50~74歳 1.9~2.0ℊ
75歳以上 1.8ℊ となっています。
みなみまぐろ、いわし、サバには、次のようにDHAとEPAが
含まれています。
みなみまぐろの脂身には、DHA4.0ℊ EPA1.6ℊ
いわしのかば焼きには、DHA1.4ℊ EPA1.8ℊ
サバの水煮には、DHA2.3ℊ EPA1.6ℊ
1食100ℊあたりの含有量です。
また、えごま油や、亜麻仁油には、αーリノレン酸というnー3系脂肪酸が含まれています。
αーリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換されますが、
体内での変換効率は高くありません。
よって、DHAやEPAのはたらきを期待する場合は
青魚の摂取や、それぞれを含むサプリメントを利用する方が
効果的です。
近年、日本では食の多様化によって、魚の摂取量が減少傾向にありますが
青魚を食べることは、健康を維持するにあたって、たくさんのメリットが
あります。
これを機に積極的に食卓に青魚を取り入れるようにしてみては
いかがでしょうか?
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