ストレスが、かかった時に、積極的に摂って欲しい栄養素があります。
糖・タンパク質・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンC・鉄・カルシウム
の7点です。
それぞれの働きは・・・
脳と神経系は、糖質のみをエネルギー源とするため、
穀類やイモ類、果物や砂糖に含まれている糖の摂取が重要です。
ストレスにより、ノルアドレナリン、コルチゾールが分泌され続けると
体内のタンパク質(お肉や魚・卵・大豆類・乳製品類)がブドウ糖に分解され、
免疫力の低下を招いてしまいます。
過労などにより、神経の興奮が高まると、豚肉やごま、大豆に多く含まれる
ビタミンB1の消費量が増加したり
ストレス対処行動として、甘いものの過剰摂取も、ビタミンB1を消費してしまいます。
お肉、魚、ジャガイモやサツマイモなどのでんぷん質の野菜、
柑橘類を除く果物などに多く含まれるビタミンB6は、神経伝達物質合成に必要で、
脳の働きに大きな影響を与えています。
緑黄色野菜や果物に多く含まれるビタミンCは副腎に多く存在し、
ノルアドレナリン、コルチゾールといった
副腎から分泌されるホルモンの合成に関わっています。
強いストレスにさらされると、ストレスと闘う臓器である副腎のビタミンCが
枯渇してしまうからです。
鉄が欠乏すると、抗体の産生が低下し、免疫力の低下を招いてしまいます。
この鉄は、たんぱく質と結合したヘム鉄と結合していない非ヘム鉄があり
ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に含まれていることが多く、
非ヘム鉄は野菜や穀類に含まれています。
大豆製品・野菜・海産物・乳製品に含まれるカルシウムには
脳神経細胞の興奮を抑制する働きがあり、
欠乏すると興奮状態が起きます。精神的・肉体的なストレスをかけると
腸管でのカルシウムの吸収率が減少し、ストレス時に分泌されるノルアドレナリンや
コルチゾールは、このカルシウムの尿中排泄を促進してしまうのです。
以上のような働きがあるので、積極的に摂りましょう。
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