現代は、24時間型社会といわれ、生活も不規則になりがちです。
近年は日本人の5人に1人が、睡眠に関して何らかの悩みを抱えていて
10人に1人が不眠症に悩んでいるという調査報告もでています。
特に中年以降になると、その割合は高くなります。
さらに、今や国民病ともいわれるうつ病との相関関係が
極めて高いともいわれます。
日本人の睡眠は、足りているでしょうか?
厚生労働省の調査では、5時間以上寝ている人の割合は9割を超えています。
しかし、20%以上の方が、不眠症に悩んでいます。
本来、嫌なことがあっても、一晩寝たら気分がスッキリしている、
そんな経験は誰にもあることです。
しかし、不眠症になると、目覚めても疲労感から解放されない、
夜よく眠れなかったため、朝から気分が沈んでしまう。
そんなことが続くと、うつ病へと進行してしまうこともあるのです。
うつ病の初期症状として、不眠は重要なサインです。
睡眠時間が短いうえに眠りが浅く、覚醒しやすいというのが
典型的なうつ病による不眠の症状です。
同時に倦怠感や身体的な愁訴が続くという特徴があります。
こうしたサインを放置すれば、本格的なうつ病へと移行する
危険性が増します。しかも、うつ病の症状が改善しても
不眠が改善されなければ、うつ病は再発しやすいのです。
不眠症の人は、一般の人の2~3倍も、うつ病になる可能性が
高いといわれています。
うつ病と不眠は、切っても切れない関係にあるのです。
日本では、平成10年から、14年間連続して、
自殺者が3万人を超えていました。
その後、減少して、2万人になりましたが、
健康に関する原因・動悸のトップはうつ病です。
平成21年には、約7000人もの人が
うつ病を理由に自殺をしています。
これは、うつ病とそれを引き起こす不眠症が
国民にとって重大な問題であることをあらわしているものと
いえるのではと思います。
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