土曜日に、一時性頭痛について、お伝えしましたので、
本日は、もう1種類の二次性頭痛について、お伝えしたいと思います。
二次性頭痛は、頭痛全体の1割程度であり、土曜日にご紹介した通り
他の疾患や原因によって引きおこされる頭痛です。
頭痛の原因が一過性の感染症(例えば風邪)であれば
大きな問題にはなりませんが、二次性頭痛の中には
生命の危険を呈するものがあり、代表的なものとして、くも膜下出血、
脳・髄膜炎、脳腫瘍、頭蓋内圧異常などがあります。
これらの重篤な頭痛の兆候として、人生で初めてと言えるほど強い頭痛、
急に頭が殴られたように突然起こる急性頭痛、
数日から数週間のスパンで時間経過とともに増悪する頭痛、
手足の麻痺やしびれを伴う頭痛、意識障害を伴う頭痛などがあります。
該当する場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
二次性頭痛で紹介した頭痛の症候を見過ごすことは
少ないと思われますが、一時性頭痛の緊張方頭痛や片頭痛は
ありふれた症状であるために軽視されがちで、長年に渡って
放置されることが多い疾患です。
しかし、頭痛が慢性化すると、病態が複雑化、難治化することが
少なくないため、初期の段階で対処することが大切です。
市販の鎮痛薬などを活用しつつ、頭痛が繰り返し発症する、
あるいは治らないようであれば、専門の医療機関を受診してください。
なお、頭痛の種類にもよりますが、生活習慣の改善によって
症状の軽減や再発防止が期待できます。
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