脱水症は、気温や湿度が高く、汗をかきやすい夏場だけのことと、思われがちですが
実は、寒い時期も、注意が必要です。
原因としては、大きく3つあります。
まず、夏とは違って、水分補給量が減少します。
つぎに、暖房使用による室温上昇に伴う発汗が起こります。
3つ目は、誰でも起きるわけではないですが
感染症による発汗、発熱、嘔吐、下痢などで、脱水状態に
おちいりやすいということです。
では、どれくらい、水分を摂れば、よいのでしょうか?
尿や便、呼気、汗などから、1日およそ2500㎖の水分が
失われるので、食べ物に含まれている水分を除いて
飲み物から最低でも、1日1200㎖程度の水分を摂ることが
推奨されています。ただし、腎臓病などで、水分摂取を制限されている方は
医師に相談してくださいね。
1日1200㎖に満たない場合は、食事に汁物を一品追加するなどの
工夫をしてください。
ただ、水を飲んだだけでは、脱水症の予防には、なりません。
体液は、ナトリウムやカリウムなどの電解質を含んでいます。
大量に汗をかいた場合、電解質を含まない水やお茶を飲んでも
水分は、蓄えられません。
入ってくる水分によって、電解質の濃度が薄まるため
体はバランスを保とうとして、摂り入れた水分を尿として
排泄してしまうからです。
日常の水分補給は、お茶やお白湯でもよいですが、
大量に汗をかいた時は、電解質を含む飲み物で、水分を補いましょう。
最後に
唾液は、お口の清潔を保ち、食べ物の残りかすや細菌を洗い流す働きがあります。
また、唾液には、抗菌物質や酵素が含まれおり
口臭を引き起こす細菌の活動が抑えられています。
唾液の分泌が減ってお口の中が、乾燥すると
細菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生します。
お口の乾燥が口臭の原因になってしまいます。
また、体の水分が不足して、便秘になると、腸内で細菌がタンパク質を
分解してできたニオイ成分が便として排出されなくなります。
そうなることで、息や汗腺から分泌され、体臭が強くなってしまいます。
水分不足は、口臭や体臭も、起こすので、気をつけましょう。
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