帯状疱疹は、「水痘・帯状疱疹ウィルス」、
つまり、水ぼうそうのウィルスによって発症する病気です。
このウィルスに初めて感染した時は、水ぼうそうとして発症し
症状は、全身性の発疹・かゆみ・発熱が特徴です。
この時ウィルスが感覚神経の神経節に潜り込みます。
水ぼうそうが、治癒した後、体はこのウィルスに対して
免疫を獲得しているため、免疫が働いている間は
ウィルスは何十年も休眠状態で過ごします。
加齢や過労、ストレス、がんなど免疫力が低下すると
ウィルスが再び活性化し、感覚神経を伝って
皮膚に到達して、増殖し、帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹の多くは、体の左右どちらか片方の神経に沿って
痛みが起こり、続いて帯状に水ぶくれが出現します。
皮膚症状は、通常20日程度で自然に治り、
痛みも消えますが、なかには、神経痛だけが、残ることがあります。
この痛みが3ヵ月以上、続く場合に、帯状疱疹後神経痛と呼ばれます。
発症しやすいのは、胸・背中・腹部・顔・頭部などです。
初期の赤い発疹は、虫刺されや、あせもにも、似ていますが
ピリピリとした痛みがあります。
他の人から、感染して、帯状疱疹になるのではありません。
女性に多く、80歳までに、3人に1人は、かかると言われています。
一度かかると、再発することは、ほとんどありませんが
重症化することもあるので、早めに医療機関を受診してください。
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