top of page
info070711

歯周病【3】

冠状動脈性疾患の場合

冠状動脈とは、心臓の上にのように乗っている血管(動脈)で、心臓を取り囲むようにして走行しています。


その冠状動脈に、血管内に侵入した歯周病菌やその病原因子などが

血流に乗って達すると、動脈硬化が進行しやすくなり、

心血管の病気を発症しやすくなります。

歯周病に罹患していると、心血管疾患の発症リスクは、1.2倍

高まると言われています。


骨粗鬆症の場合

歯周病になった歯肉で産生されるサイトカイン

(細胞から分泌されるタンパク質のこと)には、骨代謝に影響を及ぼすものがあり

歯の喪失と、骨密度の減少には関連があるという研究報告があります。

逆に骨粗鬆症の人が、歯周病に罹患すると、歯周組織の歯槽骨(歯を支えている骨)が

急速に吸収されることで、症状が進行しやすくなる可能性が指摘されています。


誤嚥性肺炎の場合

要介護の高齢者などは、飲み込む力や、咳反射が低下しているため

唾液やプラーク(歯垢)などが気管に入りやすく、誤嚥を起こします。

気管に入り込んだ歯周病菌などの口の中の細菌が肺炎を起こしやすくなると

考えられています。

高齢者に口腔ケアを行い、歯周病菌などの口内細菌が減少すると

肺炎の発症率が下がることが報告されています。


歯周病にならないための予防としては・・・


行き届いた歯磨きが大切です。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや、歯間ブラシ、

ワンタフトブラシ(筆のように毛束がギュッとひとまとまりになった歯ブラシ)なども

利用して、口の中のプラークをしっかり取り除いてください。


口ではなく、鼻で呼吸をしたり、食事中の噛む回数を増やすことで

唾液の分泌量を多くすること。


ストレスが多いと、免疫力が低下して、歯周病菌が増えるので

ストレスに強い体づくりや、上手なストレス解消法を見つけてください。


ビタミンCで、健康な歯肉にしてください。


以上、歯周病にならないように、日ごろから注意しましょう。

最新記事

すべて表示

消化・吸収力を高める

胃や腸の調子を整え、消化・吸収力を高めれば、食べ物の栄養を スムーズに、利用できるようになり、肌トラブルや便秘、下痢なども 改善されやすくなります。 また、脳と腸は、「脳腸相関」とも言われるように 神経系などを介して、密接に影響を及ぼしあっており...

食欲の秋・・・胃腸のケアもカギ

秋から冬にかけては「食欲の秋」と言われるように 食欲がアップする人が多いのは、なぜでしょうか? なぜ「秋」に食欲が増すのでしょうか? 食欲に影響を与える要因は様々なので、単純には言えませんが 根拠と裏付けがあるものとして、以下の事が考えられます。 ・【セロトニン分泌の低下】...

慢性腎臓病【2】

慢性腎臓病は、最初は無症状です。 初期段階では、自覚症状は現れません。 進行して、かなり悪化した段階で、次のような 症状が、現れます。 ・だるさ  ・食欲不振  ・頭痛  ・吐き気 ・むくみ  ・動悸、息切れ  ・高血圧  ・貧血  など...

Comments


bottom of page