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  • info070711

漢方薬のお話

漢方薬は東洋医学の領域で、東洋医学の反対語のような言葉に

西洋医学があります。


この西洋医学は、投薬や手術といった方法で

身体の悪い部分にピンポイントでアプローチして治療していきます。


一方東洋医学では、体の本来備わっている自然治癒力を高め

患者自身が病気を治す手助けをすることを目的としています。

よく、勝手に治ったとおっしゃたことがあると思いますが

それは、自然治癒力が働いたおかげなのです。


ちなみに、東洋医学の領域は、鍼灸やあんま、漢方薬ももちろん

含まれますが、こういった方法で治療を進めていきます。


また、日頃から疲れを溜めず、抵抗力をつけておくことも

東洋医学の考え方です。


東洋医学の領域のなかで、当店は漢方薬を扱っています。

この漢方薬は、一般に、数種類の生薬を組み合わせた

「漢方処方」として、服用します。


生薬は、植物、動物、鉱物などを乾燥し、お酒に漬けたり

蒸したりなどして、効果を増強させ、また、毒性を減じて作られます。


生薬の薬効は、未だに十分に分析されてはいませんが

2000年近い臨床実績を通じた経験的な薬理作用が把握され

その配合や運用のための処方理論も出来上がっています。


一言で、漢方薬といっても、剤形が主に二種類あります。


生薬をお水に入れて、火にかけて、とろ火でコトコト煎じる煎じ薬と

煎じ薬の中のエキスだけを、抽出し、濃縮したものを

顆粒や粉末、錠剤などにしたエキス剤があります。


このエキス剤は、お湯に溶かして服用することもできます。


剤形がことなるので、メリット、デメリットもあります。


煎じ薬のメリットとしては、生薬本来の味と匂いの効果も期待できます。

また、患者に合わせて細かな調整が可能です。

デメリットとしては、30~40分ほど煎じなくてはいけません。

また、保存料などが入っていないので、あまり日持ちしません。


エキス剤のメリットとしては、作る手間がなく、持ち運べて

開封しなければ、有効期限が長いことです。

デメリットとしては、生薬の配分が決まっていて、細かな調整ができません。


また、明日にも、漢方薬のお話、続きます。




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