運動不足などが原因で、消費エネルギーを上回る糖質を摂ると
次のようなことが起こりやすくなります。2点あります。
・体に脂肪が増え、肥満に
体内で余ったエネルギーは、脂肪やグリコーゲンになって体に蓄積されます。
そのため、糖質の摂りすぎは、肥満の原因になります。
とくに、内臓に脂肪が蓄積した内蔵脂肪型肥満では、インスリンの効きが
悪くなりやすく、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。
・急激な血糖値があがる「食後高血糖」のリスクに
砂糖などの甘い糖類は、ごはんやパンなどの糖質(でんぷん)に比べ
小腸からすぐに吸収され、食後高血糖を起こしやすいと
言われています。
食後高血糖は、血管内皮を傷つけ、動脈硬化や脳卒中・心筋梗塞の発症リスクを
高めることが分かっています。
では、糖質は摂らない方がいい?
過度な糖質制限は、よくありません。
糖質を全く摂らないと脳はすぐにエネルギー不足になり
集中力がなくなり、判断力が鈍ったりします。
また、糖尿病の薬物治療を行っている人では、低血糖が起こりやすくなります。
糖質が不足したことで、タンパク質がエネルギーとして使用されると
筋肉量が減少し、疲れやすい、風邪をひきやすいなど
体の機能が低下してしまいます。
適切な量をとることが大切!
糖質はエネルギー源として、毎日の食事に欠かせない重要な栄養素です。
身体活動にあう量を摂取することが、望ましく、
多すぎても少なすぎても体に良くありません。
炭水化物が50~65%を占める食事が目安です。
減量などで、糖質を減らすよりも、運動する、筋肉量を増やすといった
ことをすれば、糖質の消費も高まり、食生活を楽しみながら
健康を増進することが、期待できます。
急激な血糖値を上げないための工夫は
糖質と一緒に食物繊維を摂取したり、糖質を食事の最後に食べる事で、
食後高血糖の上昇を抑えることができます。
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