コレステロールと中性脂肪について
コレステロールは、私たちの体の細胞やホルモンの材料となる成分です。
体内で必要量の7~8割が作られるほか、食事からも摂取されます。
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)も、
善玉コレステロール(HDLコレステロール)も、コレステロールとしては
同じものですが、状態が異なるので、区分されています。
ですので、「食べすぎるとよくないコレステロール」といったものは
ありません。
コレステロールを多く含む食品は、卵類、魚介類、肉類などの
動物性食品であり、卵にすると1日1個が摂取の目安になります。
中性脂肪は、炭水化物や脂肪酸が体の中で蓄えやすい形になったものです。
この炭水化物や脂肪酸は、体内でエネルギー源として利用されます。
食事で摂取するエネルギー量が、普段の生活で使うエネルギー量を
上回ると、余剰分は中性脂肪に変換され、皮下や内臓周囲の
脂肪組織に蓄えられます。
これは、食料が乏しい環境でも、生存するための、生物の体の知恵です。
エネルギー源としてみた場合、脂質の方が炭水化物よりも効率が良く
1gあたり炭水化物は、4キロカロリーなのに対して
脂質は9キロカロリーあります。
つまり、同じ重さでも、脂質の方が2倍以上カロリーが高く、
体重が増えやすいということになります。
また、アルコールを過剰に摂取すると、肝臓での中性脂肪の
合成が促進され、分解が遅くなるため
血液中の中性脂肪が上昇することになります。
このことは、メタボなど生活習慣病のリスクを上げることにつながります。
日本は比較的脂質摂取量が、少ない食文化ですが
普段から運動を習慣化して、エネルギーを使う
エネルギーとして使いきれないほどには、食べないが、
健康管理の大原則です。
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