貧血は若い女性によく見られる症状として、よく知られています。
そのため、中高年や男性の方は、自分に無縁と思われていないでしょうか?
疲れやすいといった症状があっても、ストレスや年齢のせいで済ませていませんか?
貧血の種類は、様々ありますが、今回は最も多い「鉄欠乏性貧血」をご紹介します。
貧血は病気の名前ではなく、血液中の「赤血球」の数や、酸素を運搬する役割を果たす
ヘモグロビン(血色素)が不足した状態をいいます。
医療機関では、ヘモグロビンの値が成人男性で13g/dl未満、成人女性で12g/dl未満
80歳以上の場合は11g/dlで貧血と診断されます。
貧血になると、酸素不足になるため、疲れやすくなったり、
息切れをしやすくなったりします。
これらは、代表的な「貧血」の症状です。
最も多い鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビンを構成する必須成分である
鉄の不足によって起こります。
鉄不足になる原因は、次の通りです。
①鉄の摂取不足 :バランスの偏った食事や無理なダイエットによる摂取不足によるもの。
②需要の増加 :成長期や妊娠授乳期は、通常よりも多くの鉄分が必要になります。
③出血 :月経やけが、痔、潰瘍やポリープ等も原因になります。
④汗を大量にかく:激しいスポーツや夏場に大量に汗をかくことにより鉄分が排出される。
鉄分は体の機能に必要な様々な物質の材料になるため、不足すると
就寝時に足がむずむずして寝付けない「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)や
爪の変形(スプーン状爪)、食べ物が飲み込みにくくなる「嚥下障害」
「氷を食べたくなる」という症状がでることもあります。
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