食物線維摂取による健康効果が注目され、様々な研究が行われています。
例えば、炎症性の物質を抑えて、アレルギーを抑制したり
大腸のバリア機能を高め、病原菌からの感染を抑制する、などの
報告がされています。
さらに、妊娠時に食物繊維をたくさん摂取すると
生まれてくる子供の肥満、生活習慣やアレルギー体質のリスクが
減る可能性もあるそうです。
これらの効果は、腸内細菌が食物繊維を食べた時に産生する
酪酸、プロピオン酸といった物質が関与しています。
これらの物質が不足しないよう、食物繊維を摂取することが
大切です。
では、どのくらい摂取したら良いのでしょうか
厚生労働省が定めている食物繊維の目標量は
18~69歳で、男性1日21g以上、女性1日18ℊ以上となっています。
しかし、日本人の平均摂取量は、1日あたり14ℊ前後と推定されており
多くの人で、レタス(中サイズ)約1個分の量が
不足している計算になります。
食物繊維の摂取を意識的に増やしながら、足りていないと感じる方は
健康補助食品などの利用もお勧めしています。
食物繊維を多く含む食品について
食物繊維は、不溶性・水溶性のどちらか一方を摂取するのではなく、
様々な食品と組み合わせて、両方をバランスよく摂取することが大切です。
不溶性食物繊維を多く含む食品は
キャベツ、レタス、ほうれん草、たけのこ、大豆などです。
水溶性食物繊維を多く含む食品は
わかめ、ひじき、大麦などです。
不溶性・水溶性食物繊維を多く含む食品は
ごぼう、人参、じゃがいも、納豆、きのこ類、プルーン、キウイフルーツなどです。
Comments