聴覚は、視覚と同様に、人間生活にとって大切な感覚機能です。
加齢によって、もろもろの機能が低下しますが、
実は聞こえなくなるのは、加齢が原因とは、限りません。
最近では、プレイヤーやスマホなど、イヤホンなどで音楽を
長時間聞く機会が多くなったことで起きるイヤホン難聴など
内耳の破壊による難聴が問題視されるようになりました。
難聴とは、「聴こえ難くなる病気」で、「全く聴こえない」病気ではありません。
急に聞こえが悪くなった場合は、「突発性難聴」の可能性があります。
難聴には、先天性難聴、他の疾病に起因する難聴、薬物性難聴や
原因の分からない突発性難聴など、様々な要因によります。
しかし、難聴の中で最も多いのは、加齢によって進行する老人性難聴です。
難聴の中でも、先天性難聴や老人性難聴は、回避しがたいものですが
突然耳が詰まったような圧迫感を感じる突発性難聴は、
早期の適切な治療で、その6割は、よくなる言われています。
20~2万ヘルツの音振動に対する感覚を聴覚といいます。
耳は、外耳、中耳、内耳から構成されていて
外耳から入ってきた音源は、鼓膜を振動させます。
その振動が中耳の耳小管に伝わります。
この場所で、音の振動は増幅されて、内耳の蝸牛に伝わります。
この蝸牛は、内耳にあり聴覚を司る感覚器官で
ここには、音を感知する大切な有毛細胞があります。
有毛細胞が、外部からの音振動を感知する電気信号に変換されて
聴覚神経を伝わって大脳の聴覚中枢に到達して、やっと音として
認識されます。
したがって、これらの経路のいずれの部位に障害が発生しても
聴き取りにくいという「難聴」となります。
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