痛風は文字通り、「風が吹くだけでも痛い」というほどの
激痛が関節に現れる病気です。
痛みはとても強く、人によっては日常生活に支障が生じることもあります。
ビールなどのアルコール量が増えやすく、汗をかくことで
脱水にもなりやすい夏は、特に要注意です。
改めまして、痛風とは、ある日突然、足の親指などの関節が
腫れて、激しい痛みにおそわれる、男性に多い病気です。
この症状は、発作的に起こることから「痛風発作」と呼ばれ
たいていの場合、傷みは丸1日ほど続いたあと
徐々に和らぎ、1週間程度で治まり、しばらくすると
全く症状がなくなります。
この腫れや痛みを引き起こしている物質が、「尿酸」です。
この痛風の原因となる「尿酸」は、食事から摂取するプリン体と
体内で遺伝子やエネルギー代謝の過程で作られるプリン体が
肝臓で、分解されることによって、産出されます。
そして、腎臓や消化管を経て、尿や便中に排泄されます。
通常は、体内の尿酸は、産生と排出のバランスを保ちながら
一定の量に保たれるようになっています。
しかし、体内のプリン体の量が過剰になったり、
腎臓から排泄される尿酸の量が減ったりすると
血液中の尿酸が一定量を超えてしまいます。
こうして、血液中の尿酸の濃度が、7.0㎎/dlを超えた状態を
「高尿酸血症」といい、痛風が起こりやすくなります。
また、明日に続きます。
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