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春の養生法【2】

  • info070711
  • 3月29日
  • 読了時間: 3分

肝臓には、「血」を貯蔵する働きもあります。


肝臓が弱っていて、「血」を貯められないでいると、「血」が不足してきます。

貧血まではいってないとしても、「血」は不足気味なので、全身の様々な所に

「血」を送れなくなります。つまり、全身の様々な所に栄養が充分に届かなくなるのです。


例えば、頭のほうに充分に送れなくなると、頭がクラクラして

立ちくらみが起こったり、めまいが起こったり、眠れなかったりします。


また、筋肉のほうに「血」を充分に送れていないと、筋肉がけいれんしたりしてきます。

足がつりやすくなったり、まぶたがピクピクしてきたりするのです。


目のほうに「血」を充分に送れていないと、目がかすんだり乾燥したりします。

皮膚のほうに「血」を充分に送れないと、皮膚はカサカサして乾燥してきますし、

爪のほうに「血」を送れないと、爪は割れやすくなったり、もろくなってしまいます。


東洋医学では、「髪は血の余り」というのですが、

まず内臓などの体の中の大切なところに、血を送り届け、最後に余った血を

髪の毛のほうに届けます。

なので、血が少ないと髪の毛に充分に栄養が行かず、髪の毛が抜けやすかったり

ツヤがなくなり、パサパサになったりするわけなのです。


では、こういった肝臓のトラブルを防ぐための食養生をご紹介させて頂きます。


肝臓の機能を高めるためにまず有効なのは、気の滞りを解消し、

行き渡らせる作用を促してくれる食材です。

肝が弱り、気の流れが悪くなると血流も滞ってしまいます。


予防するためにも、積極的にとりたいのが、「青(緑)色」の食材です。

とくに春に旬を迎える緑色の野菜は、肝を滋養します。

にら・春菊・チンゲン菜・菜の花・よもぎ・ブロッコリー・キャベツなどです。


また、レモン・ゆず・梅干し・酢の物など「酸味」のあるものは

肝の働きを助けます。気の滞りを解消し、ストレスの緩和にも働きます。


さらに、肝の血を貯める作用を促すため、血流をよくする食材も有効です。

レバー・カキ・シジミ・アワビ・マグロなど動物性食材は

血を補う造血効果があり、肝の血を貯める作用をサポートしてくれます。


肝臓は、ストレスなどによって、抑えつけられることに非常に弱い臓器です。


肝臓が弱らないようにするためには、なるべくストレスを避けて

ゆったりのんびり過ごすことです。


いつも明るいのびのびとした気持ちでいることが、肝の機能を高めるために

大事なことになります。


春は陽気を体に当てて、のびのび過ごすということが大事な季節です。

朝は、余裕を持って早く起きて、朝日を浴びてゆたっりと散歩をしたり

体操をしたりして、1日をはじめるということがおすすめです。l


動物や植物がのびのびと活動していく季節ですので、人間ものびのびと

過ごすことが自然の摂理なんです。


肝臓の血を補うためには、夜にしっかりと睡眠をとることです。

肝臓に血が貯蔵されるのは、夜中の1~3時です。

その時間は、しかっりと体を休めて肝臓が働けるようにしておくことが

大事なのです。

 
 
 

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